子供の頃、習い事といえば習字とそろばんでした。小学校の低学年でも親の送り迎えなどなく、幼馴染と歩いて通っていました。一番の楽しみは“みちくさ”。レンゲの咲く田んぼで花束や冠を作ったり、川で遊んだりしていました。
習い事をしているのか、遊んでいるのか分からない小さな頃は楽しい思い出ばかり。
でも小学校の高学年になると、だんだんみんな昇級してやめていってしまうのです。
私はそろばんが苦手で、仲のいい子がみんないなくなった時、宇宙に一人取り残されたかと思うくらいさみしかったことを覚えています。どうしても試験が受からず、親からは受からないとやめさせてもらえず、歯がゆい思いをしました。
親の想いと子供の思いは時々、もしかしたら大抵すれ違います。
そろばんが役に立ったかと聞かれたら分からないですが、頑張って昇級試験を受けていたあの頃を思い出す時はあります。
頑張った自分をほめてあげたい。
でも苦手なことはあるよね。
私にとっては、そろばん自体がみちくさだったかもなんて思う今日この頃です。