100年経っても残っているもの

豊田市の産業文化センターの一角にひっそりとある建物「喜楽邸」

明治時代の終わりから昭和にかけて、豊田市の神田町で料理旅館としてつかわれた建物です。

豊田市(当時の挙母町)は明治から大正まで養蚕・製糸業が盛んでした。

養蚕のまちに陰りが見え始めたころ、トヨタ自動車工業株式会社(現・トヨタ自動車株式会社)が現在の本社の場所に工場を建てたのが昭和13年。

そのころのまちを支えた財界人が通った喜楽亭。

いまから100年ほど前の人々はどんな会話をしていたのでしょう。

そのころも疫病が流行ったり、不景気があったりと未来が見えない時代であったのではないでしょうか。

私たちも今、未来が見えない時代を過ごしていると感じています。

クルマの形が変わったように、私たちが関わる仕事も移り変わりはあるのでしょう。

でも喜楽亭のように、100年経っても残っているものもあります。

見えない不安ではなく、未来のワクワクを胸に毎日を過ごしてみたいと思います。