嬉しいこと

この仕事をしていて嬉しいことは、やっぱり出来上がった現場がお客さんのもとにお渡しできて、その住み心地や使い心地をお聞きしたり、喜んでいただいているところを見ることです。

先日、防音工事をさせていただいたピアノ教室さんが、「内覧会兼発表会前練習会」をされるということでお誘いいただき、現場監督と一緒にお邪魔してまいりました。

生徒さんのピアノの演奏は暖かくて優しい音色♪
思わず聞き入ってしまいました。

初めてお会いしたのは昨年の6月。
今されているピアノ教室とは別に、新たにピアノ教室ができる場所をと探されてのご来店でした。

うちの会社のことは地域情報誌などで何度か目にしてくださっていたようで、
「いつかお願いしようと思っていました。」
とありがたいお言葉をいただきました。

候補場所探しに少しお時間をかけられ、無事素敵な場所を探されてまたのご来店。
嬉しさと、ご希望を叶えるためになにができるのだろう?という気持ちでお話を伺ったことを思い出します。

ピアノ教室ということで防音工事がまず必要ということでしたが、
防音といってもどれくらい防音すれば?
それをどのように計画して工事する?
など、悩みながらのはじまりでした。

その後、建築関係者さんに教えていただき、建材メーカーの大建工業の音響専門部署の方にお会いし、目指すところ(防音レベルやピアノ教室としての音響)が見えてきました。

防音レベルも場所や用途により違いがあることや、音響も用途により違いがあることなど、とても勉強になりました。

それに基づいて下地、防音、吸音などの材料を設計しご説明したところ、ご提案の工事をさせていただけることとなりました。

ウッドショックの時期にも重なりご希望の時期までに完成できるかの心配もありましたが、部材が徐々に集まってくると、これはきっといい感じにできるというワクワクに変わりました。防音部材と下地、仕上げ材で6畳の部屋がいっぱいになるくらいの量でした。

工事は事前にピアノ用の下地補強→下地組→防音材→遮音材→吸音材→仕上げと進んで行きます。床も壁も天井も既存のものより約9センチほど厚みが増しました。

ポイントはただ部材を重ねればよいのではなく、丁寧に隙間をなくしそれぞれの部材が威力を発揮できるようにすることです。

サッシも二重にして、気密が良くなると換気も重要です。防音もしながら効率的に換気できるものを選び、設置場所もエアコンと干渉しないなどハードルがいくつもありましたが完成の日を迎えられたこと本当にうれしく思います。

勉強からのはじまりでしたが、ピアノ教室に真摯に向き合っておられる先生の姿に励まされ、担当した現場監督も私も一連の工事をすることができました。

これからもたくさんの生徒さんを育てられ、優しい音色を響かせてください。
お仕事させていただきありがとうございました。