私の父は昔から自分の服は自分で管理していました。そのための小さな部屋があり、その中は普段着、背広、ネクタイと父なりに分けてありました。歳をとってもそれは変わりなく、母が他界しても服の管理で困ることはありませんでした。
今年の夏、父の希望でシャワー室とミニキッチンが欲しいということになり、父の服の部屋をそのスペースに充てることになりました。
それは長年あった父の服の部屋がなくなるということでもありました。
先日、シャワー室とミニキッチンの使い心地を聞こうとしたら、収納について話したいようでした。
「服がうまく収まらない。」とのこと。
確かに、三畳ほどのスペースにあった洋服を一畳ほどのスペースにしまおうと思うと、服を処分して減らしたとしても、うまくいかないのは理解できました。
そこで、突っ張りタイプの物干しでパイプを一本増設し、服を種類と季節で分類してみました。私は父の服の管理を手伝ったのはこれが初めてでした。
整理できたあと、父はにっこり。
「これならいい。」
歳をとってもちゃんとしておきたいという気持ちがある父を見て、私も嬉しくなりました。
父が機嫌よくいられるよう、もっといろいろ話をしてみようと思うのでした。
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