何年か前の年の初め、「親から引き継いだ土地や建物を何とかしたい。」というご連絡をいただきました。
親御さんが亡くなられていて、法事に帰るからと。その時に合わせてお会いすることになりました。
伺うと高齢で一人暮らしであった親御さん。
家の中には家財道具一式と生活用品いろいろ。
その後、引き継がれた息子さんは県外から片付けに通われていました。
タイミングを合わせて土地や建物のことをお話しすることに。
一般的に土地や建物は、何とかしたいと思ってもすぐに何とかなる訳ではありません。
所有者がちゃんと登記されているか?地目が宅地なのに農地のままになっていないか?またはその逆も。
建物も解体と家財・生活用品の片付けは別です。処分費は高騰するばかり。
相談をいただいた方は何とかなる目途がついたころ、ご自身が他界されてしまいました。
終活とは、残された方々への思いが込められた愛のこもった活動ですが、それに気づいたときその人はもういない。
なんとかその想いをご存命のうちにご家族やご親族の方々と共有してお気持ちを伝えられたらなと思うのでした。