私は子供の頃、よく風邪をひいては母に心配をかけていました。
民間療法だったのか、ガーゼハンカチに塩を包んで温めたお酒をかけたものを首に巻かれるのです。
熱のある私を心配してくれているのだと思うと嫌とは言えず、ガーゼハンカチが冷たくなった時の何とも言えない感覚だけは忘れられません。
熱が下がると母が作ってくれたのが卵がゆ。少し甘くて形がないほどよく煮てあるあれをもう一度食べてみたいなと思い出します。
母も忙しかっただろうにちゃんと思い出にでてくるということは、大切な時にそばにいてくれたということですね。
私は自分の子供たちに思い出してもらえるほどのことがしてあげられているのかな。
思い出とともに自分も反省する、秋のはじまりでした。
みなさんも風邪にはお気をつけて。