時が作る美しさ

「そろそろ家を考えようと思います。」

今年になり、そんなご連絡をくださったお客さん。数年前からいつかは家が欲しいと見学会に来られていました。

中古の家を買ってリフォームしようと考えておられるとのこと。いくつか検討されている物件の見学に同行することに・・・。

一件目は、古い、むしろほぼ廃墟に近いもの。リフォームはできますが、少々費用がかかります。でも「DIYも必要ですか?」と前向きなご意見。二件目、おうちは気に入られましたが駐車スペースを拡張するのが大変そうです。三件目、おうちに入られた瞬間から目が輝き、とても楽しそうです。昭和レトロ好きのお客さん。トイレの丸いタイル、きれいに磨かれたシャンデリア、当時のままの扇風機まで気に入られていました。

帰り道、「古い家はもう今では作ることができないもの。時が作る美しさがあります。」とおっしゃっていました。きっと古い家をただの古い家としてではなく、“今では欲しいと思っても手には入らないものであること”そして、“それらに時の流れが色をつけていくこと”として価値を見出していらっしゃるのだなあと感じました。

プロになってしまうと見えているようで見えていないものがあります。大切にされていることを形にできる家になりますように。そんなお手伝いをしていきたいです。

・・・冒頭の写真は山梨県の赤沢宿。お気に入りです。